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2023.09.14
地域課題導入セミナーⅠを実施しました
令和5年8月23日(水)~25(金)、地域課題導入セミナーⅠのフィールドワーク合宿を本学京丹後キャンパスで実施しました。
Tech Program一年次の必修科目で最初に取り組むフィールド型授業となり、京都府北部の自治体が抱える地域課題に対し、各グループに分かれ解決策の提案に取り組みました。
25日はテーマを提供いただいた自治体の方などに対し報告会を行いました。 ここからは、課題解決に取り組んだ学生たちの発表内容について、グループ毎に紹介します。(各自治体でのフィールドワークの様子は、フォトアルバムにも掲載しています。)
■京丹後市
テーマ:丹後ちりめんを使った新商品の開発・魅力発信の方法を考えよう
京丹後市内に住む人たちに向けてエコバッグの提案と、市外に向けたアプローチとしてお土産等にも手に取りやすいスイーツを包む巾着袋を提案しました。担当者からは、SDGsを進めている中でエコバックはSDGsの目指すところとリンクした提案だったと評価されました。
■宮津市
テーマ:ごみの減量化と資源化を進めるため、本市を訪れる観光客をターゲットとしたごみの分別を促す仕組み・仕掛けを提案せよ
ゴミ箱の表記や形を統一し、ゴミ箱の蓋が自動で開閉する技術を用いたデザインを考えました。また、ゴミ箱の設置場所についての改善案や天橋立がデザインされたマイボトルを販売することでプラスチックゴミの量を減らす提案をしました。担当者からは、頂いた提案も参考にしながら組み立てていきたいと評価されました。
■与謝野町
テーマ:与謝野町における織物職人の人材育成と織物事業者とのマッチング手法を考えよ
移住者をターゲットに、副業的に織物産業に携わることのできるライフスタイルの提示、新ビジネスモデルの提案、織物業への就職先の紹介や転居先の確保といったライフスタイルの支援について提案しました。担当者からは、課題と思っているところが的確にプレゼンされていたと評価されました。
■伊根町
テーマ:ふるさと納税の寄付金額向上の為の施策を考えてください 。
「伊根町の日常と私たちの非日常」というコンセプトで、寄付者のみが得られる伊根町でしかできない体験やプランを提案しました。担当者からは、伊根町の課題もプランに落とし込みながら発表されていた、コンセプトがすごくよかったと評価されました。
■舞鶴市
テーマ:ローカル企業で若者が活躍するために必要なことを考えよう!
若者がやりたい仕事を見つけるために、ローカル企業と学生が飲食を通して気軽に交流できる場を設けることを提案しました。さらに、若者が活躍するために若手社員の意見やアイデアを役員などの管理職に話す機会を作ることで入社後のミスマッチを防ぐ対策を考えました。担当者からは、データに基づいた考察ができており、企画に関しても大変素晴らしいアイデアだったと評価されました。
■福知山市
テーマ:令和5年8月オープンの福知山鉄道館フクレルが永く愛される施設となるよう、市民向け・鉄道ファン向けのそれぞれの視点で企画立案せよ
市民向けには親子で気軽に参加できるスタンプラリーのイベントを、鉄道ファン向けには今と昔の風景を比較できるガイドツアー、非売品限定商品の配布について提案しました。担当者からは、鉄道ファン向けの企画は難しいと考えていたが、非常に説得力のある提案になっていた。実現できるものは実現していきたいという声が聞かれました。
■綾部市
テーマ:ふるさと納税における返礼品の充実をはじめとした寄付額増加策について考察してください
返礼品の充実のために体験・交通手段・宿泊を返礼品にすることを考え、それらを組み合わせることで返礼品のバリエーションを増やすことを提案しました。また、動画でPRすることで分かりやすい情報発信を考えました。担当者からは、交通手段と組み合わせたような体験の提案や動画を含めたPR手法も今後検討していきたいという声が聞かれました。
これまで京都府北部について詳しく知る機会が少なかった学生にとって、とても貴重な経験となりました。
自治体や協力機関の皆様のおかげで無事終えることができました。ご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。