活躍する卒業生

大学院 工芸科学研究科 高分子機能工学専攻修了

宮田 匠 さん

生産技術部　2011年入社

　当社の製品は、多種多様な業界で活躍しています。例えば、自動車やカメラ、家電、携帯電話など私たちの生活に身近なものに使われるねじ製品（工業用ファスナー）に加え、そのメーカーの生産ラインに必要な自動組立機（ねじ締め機）の提案も行っています。モノづくりに欠かせない、ねじとねじ締めをトータルに開発する当社は、世界のファスニング業界で、ユニークな存在として注目されています。
私は、生産技術部に所属し、工場が環境法令を遵守しながら製造できるように管理しています。例えば、工場排水を基準値以内に収めるなど、法令に則った工場の健全な運営を維持しています。また、作業環境測定という、労働者の職場環境が有害因子（油煙や照明、洗浄剤など）をどの程度含んでいるかの把握も欠かせません。それらに問題があれば、改善に向けて即座に取り組みます。
所属部署には、それぞれ専門領域を持った人材が集まっており、活発な意見交換が行われています。私の場合は、大学院で高分子化学を学んでいたため、化学分野のエキスパートとしてプライドを持って業務に臨んでいます。上司は一級建築士で建物の専門家、他の社員もそれぞれ互いの専門分野を尊重しながら信頼関係を構築できる環境があります。今後はSDGsに関する取り組み（緑地化計画）や、廃棄物の減量化（リサイクル）の推進など、環境のために当社ができることを実践していくためにも、環境計量士資格の取得を進めています。
（※2020年1月取材時の内容です）

生産コストやシステムの改善を検討し、業務の自動化・効率化を推進

繊維学部 高分子学科卒業

矢野 利樹 さん

生産技術課　1999年入社

　当社は、創業100周年を迎えた伝動ベルト業界のリーディングカンパニー。たゆまぬ研究と開発を重ね、多彩な性能を持つゴム製品を製造してきました。自動車、家電製品、工場の生産ラインなどに採用され、生活と産業の発展に大きく貢献していることに魅力を感じ、入社を決めました。私は現在、生産技術業務に携わり、量産化が確定した製品の生産コスト低減や、生産システムの改善を検討し、業務の自動化・効率化などを推進しています。設計開発部門と生産部門から課題を聞き取り、当社にとっての最善策を練り上げている時間は悩むこともありますが、非常にやりがいを感じるところでもあります。
当社がある綾部市は、豊かな自然が自慢。人も朗らかな方が多いと思います。そんな土地柄か、社内環境がとてもフランク。上司や部下など立場に関係なく、互いの意見を尊重しながら課題の解決に向けて活発な議論を重ね、最善策を突き詰めていく風土があります。そうした議論から新たな業務改善案が生まれます。
今後は、より生産性の高い手法を日常的に突き詰めていくことはもちろん、後進の指導にも注力していきたいと考えています。例えば直面する課題の解決に向けて、一緒に考え実践していくことが理想です。また、インターンシップによる大学生の受け入れでは、学生ならではの視点から意見交換できる機会であり、柔軟な発想から良い刺激をもらいました。学生に地元企業の魅力をしっかりと感じてもらえる体制を整えていきたいです。
（※2020年1月取材時の内容です）

福利厚生が充実した働きやすい環境で、世界を相手に仕事をする喜び

工芸学部 無機材料工学科卒業

泉 司 さん

執行役員 京都工場 技師長　1985年入社

　当社は、福知山市内の工業団地で最大規模となる50万㎡の広大な敷地に工場を構え、世界レベルの技術力を誇るカーボン製品メーカーです。多彩な製品のなかでも、アルミニウム製錬工場の電解炉で使われるアルミニウム製錬用カソードブロックSK-Bは、世界トップクラスのシェアを獲得しています。福知山という一地方都市で、世界を相手に仕事ができる喜びを日々実感しているところです。
私は、もともと技術やモノづくりに興味があり、大学時代には耐火物やガラスの炉およびその燃焼について学んでいました。地元の舞鶴に近かったこともあり、自分の興味関心や学びが活かせると思い迷わず入社しました。以来35年間、製造技術や生産技術などの部署で経験を積み、現在は技師長として主に生産設備の基本設計、建設までを取り仕切っています。プロジェクトの先頭に立ってチームを動かしていくことは、決して簡単ではありませんが、やり遂げた時の一体感と達成感はひとしおです。
そんな充実したワークライフを支えているのは、当社の伝統である働きやすい環境だと言えるでしょう。残業が少なく、有給休暇の取得率は約70％と一般平均の50％を上回る高い水準です。また、緑豊かで広大な敷地には体育館やグラウンド、ミニゴルフコースなどがあり、休み時間や終業後に多くの社員がクラブやサークル活動でリフレッシュしています。なかでも軟式野球部は、天皇賜杯で連続優勝した実績もあるほどです。こういったONとOFFのメリハリがきいた環境が、質の高い仕事に繋がっているのだと思います。
（※2020年1月取材時の内容です）