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先輩たちの座談会2023先輩たちの座談会2023

“地域創生Tech Program”に
入学した理由は人それぞれ

司会
地域創生Tech Programへの入学動機から教えてください。

福井さん
京都工芸繊維大学に入りたい一心からです。京都市内が地元で、化学が好きで国公立に行きたい自分にとって、工繊大はベストの大学。ダビンチ入試(総合型選抜)だと、筆記試験自体は小論文だけなので受けるしかないなと(笑)。

山本さん
あとは、1年次の「地域課題導入セミナーⅠ」で合宿を行いながら、企業の課題解決を図るというところも個人的にはポイントが高かったです。先輩から、「大学は必死にならないと友だちができない」と脅されていたので(笑)。

吉田さん
基本的には福井さんと同じで、もともと工繊大が志望。教員が充実しているデザイン・建築学課程で、最先端の建築を学びたかったからです。それにプラスして、地元の舞鶴を含む京都府北部を拠点にした学びができるのも魅力でした。

足立さん
それは、福知山出身者の僕も同じ。特に、入試制度で京都府北部地域の高校出身者の受験枠が確保されていたりするので、利用しない手はないなと。専門性をとことん追究できる校風も、自分には合っていると感じていたので。

東さん
「地域創生Tech Program」の課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)は、一般的なものとは違い、全学を横断して行われるプログラム。まったく分野が異なる課程の人たちと交流できることに興味を持ちましたね。

森脇さん
地元は和歌山なので、「京都府北部」というキーワードにはあまり…(笑)。ただ、企業とコラボして課題解決を探るということに関しては、強く惹かれました。所属課程の専門知識プラス、課題解決能力が養えるのが決め手です。

武岡さん
私も地域的には遠くて、香川県が地元。プログラムのことはまったく知らなかったのですが、瀬戸内国際芸術祭など地域振興には興味があったので。好きなデザインと建築の専門知識を一緒に学べるのが、すごくいいと思ったんです。

堤さん
私は、さらに遠くて熊本出身(笑)。地元周辺でPBLを行っている大学は、特定の専門領域内がほとんど。それで、他の課程の学生とも交流でき、お互いの専門を学びあえる「地域創生Tech Program」に思い切って入りました。

ともに悩み、ともに頑張る。
PBLは “貴重な体験”の宝庫

司会
地域創生Tech Programの特徴は、課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)が実践的に取り組めることですが、印象に残っていることは何ですか?

堤さん
一番印象に残っているのは、3年次後学期の「地域創生課題セミナーⅠ」での体験ですね。

他一同
やっぱり、そうですよね!

堤さん
京都府北部地域の各企業が抱える課題を、何人かでチームを組んで課題解決に取り組むのですが、私たちのグループの課題は抽象的で、“働く効率を上げる制度を考える”というもの。私を含む2人が同じ課程で、他は別課程。そのためか、最初は意見がまとまらずリーダーを決めることに。私はサポート役にまわりましたが、徐々に相互理解が進んでうまくいくようになりました。

武岡さん
皆初めてのことなので、どう進めていいのか最初は分からないんですよね。なので、私は「自分から動き出さないと」と考え行動していましたが、実感したのは報告することの大事さ。社会でよく言われる“ほうれんそう”の大切さを身をもって理解することができました。

吉田さん
丹後ちりめんの魅力を外部に発信するのがテーマでしたが、参加メンバーの課程はデザイン・建築学と応用化学だったので専門性に直結するわけではなく、皆のモチベーションを保つのに苦労しました。正直言うと、「もっとうまくやれたのでは?」と、反省する気持ちのほうが大きいです。でも、思うようにいかない経験を、社会に出る前にできたことは収穫だったと思いますね。

森脇さん
僕たちは誰か一人じゃなくて、“皆がリーダー”という気持ちで取り組みました。そのため、各自が自分たちの専門知識の中から何とかアイデアを絞り出し持ち寄ったことで、最終的にはまとまれたのかなと感じています。課題解決にどうやって立ち向かうか。そんな姿勢を最低限身につけられたんじゃないかなと。

福井さん
グループのテーマは、企業所有の広大な空き地の“デザイン”を提案すること。植栽などのレイアウトを考えていくのですが、メンバー4人中、僕を除いて全員デザイン・建築学課程なので、自分ができることは、無い知恵を絞り出してデザイン案を出しまくることだけ(笑)。でも、異分野を学び、その知識を得られたことだけでも貴重な経験でした。何より、単純に楽しかったですね。

山本さん
僕たちのときは、京都府北部地域のFMラジオ局がコラボ先。地球温暖化を考える番組制作を企画するのが主な課題でした。専門である機械工学の知識を何とかアイデアに結びつけて提案。すると、どれだけの人が聞いているのかの値、「聴取率」を、多少ではありますが上げることができました。ひとつの結果を出すことができ、大学院で研究を進めるための力がついたと感じます。

東さん
共同研究を進めていく中で企業とやり取りとりした経験は、大学院での研究のベースになっていると感じていますね。企業の課題を解決するという責任を伴った体験をすることで、社会人としての素養が身についたと思います。

足立さん
一番心に残っているのは、地域の人たちとの連携の輪がどんどん広がっていったこと。綾部市市民憲章の普及を目的としたゲームの制作を提案したのですが、関係する自治体や協議会、学校関係まであらゆる人たちと結びついて盛り上がって。新聞各紙の取材を受けるまでになりました。単なる大学のプログラムを超えた経験ができる。それが、「地域創生Tech Program」の素直な感想です。

さらに学ぶ人、社会へ進む人、
それぞれが成長を実感。

司会
PBLを含めて、地域創生Tech Programでの経験を将来どう活かしていきたいか教えてください。

森脇さん
このプログラムでは、とにかくグループワークが多いんです。なので、集団の中で、皆で一緒になって課題を解決する力は身についたと思います。大学院でもっと専門を深堀りし、企業の研究職になるという目標が定まりましたね。

福井さん
僕は、研究を突き詰めるというより、何かしらを開発したいですね。企業で働くと異業種の人たちとの共同作業が不可欠ですが、プログラムを通して、まとめ役になる自信はつきました。

足立さん
3年次後学期の「ものづくりインターンシップⅠ」での経験も、ためになりました。インターンシップ先での業務が、まさに自分の専門領域だったから。学ぶ内容が社会と結びついたことで、進むべき道筋がはっきりしましたね。

吉田さん
地元・舞鶴市役所のインターンシップに参加したのですが、空き家調査で放置されている家が多いことがショックで。リアルな課題を突きつけられたことで、その解決のために専門分野を追究したいと大学院に進学を決めました。

武岡さん
PBLなどを通して、商品企画から実際に完成するまでの一通りの工程を知れたことが一番よかったのかなと。そんな制作全体の流れに関わる立場になりたいと、京都の広告代理店に就職する道を選びました。

山本さん
…先を越された(笑)。実は、機械工学分野が専門ながら、僕も志望は広告・メディア業界。PBLでメディアの仕事を体験したことで、大きく志望が傾いたんです。専門のVR(Virtual Reality)の知識を生かしたいですね。

東さん
そして僕も、理系の大学院に進学したのに、目指すのは営業職という(笑)。これも、PBLなどでさまざまな人と交流し地元に貢献できたことで、開発ではなく「売り込む人」になりたいと思ったから。なので、今は絶賛就活中です!

堤さん
私の場合、地域の人たちとの直接的な交流を通して、気がつけば京都府北部を含む京都の大ファンになりました。そのため、京都府下を中心に就職活動を行い公益財団法人へ。大好きな京都の魅力を発信したいと意気込んでいます。

学びの内容も環境も抜群の
「地域創生Tech Program」へ!

司会
後輩の方々に地域創生Tech Programの魅力、良さをアピールしてください!

山本さん
プログラムの先生方とは、とにかく距離が近い。なんでも相談できますよ!

堤さん
先生は、とても親切!それに、課程外の人とも仲間になることができるので、行動範囲を広げられます。活動的な方は、ぜひ!

福井さん
縦だけじゃなく、横のつながりも◎。部活やサークルでないと得られないような先輩・後輩、友人の関係が築けます!

森脇さん
なので、すべてを一人でやろうと思わなくていいんです。PBLなどで、皆で一つのことをやり遂げた達成感は最高!

吉田さん
プログラムの学生だけじゃなく、工繊大は考えや芯がブレない人が多い印象です。自分も頑張ろうと思うことができるので、大きく成長できますよ!

武岡さん
やっぱり、特徴的な入試があることが“推し”。自分の考えをしっかり持たないと受からないので、入試を通じて成長できるのも魅力だと思います。

足立さん
京都府北部在住の方は、ぜひ!せっかくさまざまな入試制度が準備されているので、興味がある方は、まずは挑戦してみては?

東さん
プログラム名の“地域”でもわかるように、特定の場所ではなく全国の“地域”に水平展開できる手法を育むことができるのがプログラムのよさ。ぜひ、皆で一緒に課題を解決しアウトプットする力を身につけよう!

MEMBER

足立 奏斗さん(情報工学課程)
京都府立福知山高等学校 出身

福井 康平さん(応用化学課程)
京都市立京都工学院高等学校 出身

森脇 光滝さん(応用化学課程)
和歌山県立向陽高等学校 出身

武岡 采香さん(デザイン・建築学課程)
大手前高松中学・高等学校 出身

堤 涼夏さん(デザイン・建築学課程)
真和中学・高等学校 出身

吉田 圭佑さん(デザイン・建築学課程)
京都府立西舞鶴高等学校 出身

東 崇貴さん(機械工学課程 卒業)
大学院 先端ファイブロ科学専攻
日星高等学校 出身

山本 佳依さん(機械工学課程 卒業)
大学院 先端ファイブロ科学専攻
京都府立城南菱創高等学校 出身