オー デザインチャンネルズ
（デザインコース）
3回生
京都北部の企業に詳しいコーディネーター、大学職員と面談を行います。やりたいこと、興味のあることを伝えると、要望に合った実習先をアドバイスしてもらえます。
「株式会社オー デザインチャンネルズ」を 選んだ理由は？
入学当初は、住宅の設計に関わることがしたいと考えていました。大学で学ぶうちに、“デザイン”に対して特に興味を持つように。そこで、地元・京丹後市を拠点にさまざまな分野のデザイン制作を行っておられる株式会社オー デザインチャンネルズ様の実習に参加しました。
実習内容
2021年に、SDGs（持続可能な開発目標）の達成に向けて優れた取り組みを提案する都市、「SDGs未来都市」に選定された京丹後市。株式会社オー デザインチャンネルズ様は、啓発ツールの制作を受注しておられます。与えられた実習のミッションは、そのチラシ案をつくること。10日間という限られた期間の中、キャッチコピーや補足的に説明する文章、ボディコピーやイメージフォトの選定、デザインソフトのイラストレータによる誌面のレイアウトまで、会社内で行っておられる日常業務を経験しました。
“プロの思考”に触れられた10日間。
デザインに対する考え方を広げられました。
実習で学んだこと
一番難しかったのは、キャッチコピーの制作でした。企業の経営者が訴求ターゲットでしたが、最初に提案した案は“上から目線”だと指摘され却下。修正を何度か繰り返してブラッシュアップしていきました。その過程で感じたことは、客観的な視点を常に持って制作に臨むことの大切さ。そして、制作者には、お客さまをはじめ業務に関わるすべての人々と円滑な関係を築ける総合的な人間力が必要なことを実感することができました。
実習でのエピソード
とにかく、社員すべての方が「すごい！」の一言でした。制作期間が限られている中、複数の案件を同時並行で期日までに完璧に仕上げる様子に感動。さらに印象的だったのは、デザイナーは、日常生活の中でも常にデザインの参考になるモノを探す習慣が身についていると話していただいたこと。アイデアが出ずに悪戦苦闘している時に、「制作は考えるのが仕事」とかけていただいた言葉も心に染み入りました。こうした経験も、実制作に携わったからこそだと感じます。
実習先の企業の魅力
京都北部で創造性あふれるデザインを提供する企業はそれほど多くありません。その中で、広告表現からプロダクトデザインまで幅広く手掛ける株式会社オー デザインチャンネルズ様は貴重な存在。社員の方々4名それぞれが高い能力を持ち、数多くの制作物を生み出すクリエイティビティの高さが印象に残りました。こうした少数精鋭のスタッフが結集するとチームとしてより大きな力を発揮する。そんなところも魅力だと思います。将来を考える上で大変参考になりました。
今後への活かし方
インターンシップを経験してデザインに対する見方が多角的に広がったと感じています。広告分野の業種にも興味を持つようになりました。とはいえ、あくまで第一志望は建築デザインの業界へと進むこと。今回の経験を活かし、常にお客さまの立場に立って考えられるような人材になりたいと考えています。自分自身は何事にも勝負するチャレンジ精神が旺盛なタイプ。経験を糧に、デザインにおいても新しいことに挑戦する気持ちを忘れず高みをめざし続けるのが目標です。
参加学生にも社員にも好影響。
そんなインターンシップを続けたい。
数年前、京都工芸繊維大学の学生から直接「インターンシップの受け入れ先になってほしい」とアプローチがあり応じることに。以来、補助的な業務を中心に携わっていただきましたが、それでは学生があまり得るものがないのではないか。そう感じていたところ、京丹後市の案件を受注。「SDGs未来都市」の広告は未来ある若者の感性で制作してこそ意義があるのではと考え、一から広告物をつくっていただくことになりました。学生にとってはデザイン制作の実際をより深く体験でき、当社の社員もその奮闘する姿を見て刺激を受ける。結果としてそんな好循環が生まれました。今後もより実践的な実習内容で継続したい考えです。
株式会社オー デザインチャンネルズ
京都北部地域の企業や自治体を主なクライアントに、広告やグラフィック、商品開発や展示会、店舗のデザイン、プロジェクト案件まで、幅広い業務を請け負う制作集団。色や形だけでなく、その「ストーリー」までをデザインすることをモットーとしています。
〒627-0004
京都府京丹後市峰山町荒山309-1