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INTERNSHIP

ヤマウチ株式会社
応用化学課程
(高分子材料デザインコース)
3回生
二見 紀碧
京都府立福知山高等学校出身

京都北部の企業に詳しいコーディネーター、大学職員と面談を行います。やりたいこと、興味のあることを伝えると、要望に合った実習先をアドバイスしてもらえます。

「ヤマウチ株式会社」を選んだ理由は?

現在学んでいる高分子材料分野を、より深く追究して将来の進路に活かしたい。多種多様なゴムや樹脂製品を製造している同社は、そんな希望にぴったりの企業だったため選びました。多様な企業が集まる地元・福知山市の「長田野工業団地」にあり、親近感を持っていたことも理由のひとつです。

実習内容

実習は、全部で10日間行われました。その行程の中で6つの商品開発部門をめぐり、それぞれの業務を教えていただきました。1日の実習時間は午前8時から午後5時までで、ほぼ通常のヤマウチ株式会社様の勤務時間に従って行われました。各部門でのスケジュールは、午前中は各部門の業務内容の説明があり、午後からは実際に簡単な実験や測定を経験。測定結果を集計して、パソコン上で製品の状態を比較するといったことも経験させていただきました。とても有意義な時間を過ごすことができたと感じます。

最終報告会は福知山キャンパスで行われました。ヤマウチ株式会社様の製品やその製造工程、実習で学んだことをスライドにまとめ発表しました。

「コミュニケーション」と「協働」。
ワンチームとして働く大切さを実感しました。

実習で学んだこと

大学では見たことのない機械類の使用方法や、経験したことのない製品の測定方法を学ぶことができました。学部で追究している化学分野以外の物理や情報分野の知識も得ることができ、知見を広めることができたと思います。何より学んだことは、社会人としての振る舞い方です。朝会えばきちんと挨拶を交わすなど一般常識的なマナーだけでなく、人間関係をスムーズに構築するためのコミュニケーションの取り方を教わり感謝しています。

実習でのエピソード

将来はエンジニアをめざしているため、業務に対する取り組み方は大変勉強になりました。中でも印象に残っているのは、商品開発部門の技術と製造、2部署の担当者が集まった製品会議での出来事です。打ち合わせの際に、それぞれ異なる立場から自分たちの意見をしっかりと主張しつつ譲るべきところは譲る。折衝しながら、よりよい製品に近づけようとする熱意と努力に感動しました。同じゴールに向かって、協働して業務に取り組む真摯な姿勢を実感できました。

実習先の企業の魅力

アットホームな雰囲気があり、社員の方々はインターンシップ生に対しても気さくに挨拶をしてくださいます。社員同士の仲がよく、働きやすい社風だと感じました。事業に関しては、各産業のゴム部品のシェアが軒並み高いことが魅力。例えば、ゲーム機に使用されている防振ゴムは国内でトップシェアを占めているといったことです。そんな強みを知ることができ、郷里で活動する企業として誇りを感じるとともに、将来の就職先としての関心も高まりました。

今後への活かし方

今回のインターンシップに参加して痛感したのは、今まで随分学んできたと思っていましたが、まだまだ知識・経験ともに足りないということです。大学卒業後は本学の大学院への進学を考えていますが、さらに知識を増やすとともに深めていき、企業の開発職としての資質を伸ばせるよう努力したいと考えています。ものづくりの現場ではすべての人がチームの一員。そのことを実感できたのも大きな収穫でした。社会に出ても協働の大切さを心に刻み、頑張りたいと思います。

実際の企業活動に接することで、
Uターン志望の学生が増えてほしい。

当社は、インターンシップでさまざまな学生を受け入れています。その中でも、今回の参加者は福知山市出身。改めて故郷で活動している企業の姿を見てほしいという思いで対応させていただきました。特に、理工系学生とのことで商品開発部門の現場を案内。具体的な業務内容を紹介するといったことを中心に実習を行いました。こうした座学的な内容だけでなく、アーム型ロボットをプログラミングし実際に動かしてもらうような機会も提供。好奇心いっぱいに挑戦する姿に受け入れてよかったと実感することができました。彼らのような学生がUターンして地元に定着する。そんな期待が持てるインターンシップになったと感じます。

ヤマウチ株式会社(京都長田野工場)

ゴム・樹脂などの高分子素材を加工する独自技術で、世界のトップメーカーのニーズに応えるグローバル企業。ハードディスクや複写機等の精密パーツ、製紙や紡績などの生産設備の主要部など、オンリーワンの発想と技術で高いシェアを誇る工業部品メーカー。
〒620-0853
京都府福知山市長田野町2-62-1