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2025.01.29

令和6年度地域創生課題セミナーⅠ最終報告会を開催しました

令和7年1月29日(水)、福知山キャンパスで地域創生課題セミナーⅠの最終報告会を開催しました。令和4年度、令和5年度は大雪により松ヶ崎キャンパス開催となったため、実に3年ぶりの福知山キャンパスでの開催となりました。

テーマ提供企業をはじめ、京都府北部に所在する高校関係者や大学関係者など多くの方に視聴していただき、非常に充実した報告会となりました。

 ■1班(京都府織物・機械金属振興センター)
テーマ:歴史的織物資料の活用方法と織センの新たな情報発信


 歴史的織物資料から将来開発するべき織物の情報を抽出して産業を振興すること。またより多くの方に織センを認知・利用してもらい、将来的な人材不足の改善を改善し、地域産業の活性化につなげること。これらの要望を受け、デザインの照会・相談用ホームページの作成、織物資料のデザインを活用したファッションショーならびにデジタルファッションショーの展示を提案しました。
 織物資料を用いファッションショー等を行うというアイデアは今後の若い世代へのアピールにとても有効と感じるというコメントをいただきました。

■2班(有限会社アリアソシエイツ)
テーマ:木工家具製作の技術を用いたインバウンド対応の体験型商品の開発


 インバウンド対応の体験型商品として、紐蝶番という木工家具製作技術を用いた「北部周遊図屏風」を提案しました。紐蝶番で板を繋ぎ合わせて屏風を作成し、京都府北部の所定のお店で屏風に焼き印を押し、一続きの絵柄の屏風を完成させます。目的なく旅行をするヨーロッパ人をターゲットし、京都府北部全域に焼き印スポットを設置することにより、新たな土地にも足を運んでもらいやすくなり、北部での滞在期間を延ばすことができると見込まれます。また日本の文化に触れる機会にもなり、完成した屏風はお土産として帰国後も楽しむことができます。
 海外からの旅行者が非常に興味を持つものと感じる。秀逸な提案であり、実現可能なプロジェクトであると評価されました。

3班(日東薬品工業株式会社)
テーマ:「スタバ風新食堂棟の活用」~地域活性化と企業知名度アップのプラットフォームづくり~


 社員がリラックスできる場所、コミュニケーションをとる場所として、日東薬品工業株式会社 綾部工場に、1階は社員食堂、2階は休憩室の新食堂棟が建築されました。この新食堂棟を活かした地域活性化と企業の知名度向上を目的として、近隣の小学生向けの子ども食堂と体験授業を提案しました。主に職員の昼食時にのみ利用される食堂を、小学生が夜ご飯を食べる場所として活用することで、食堂の空き時間を有効に活用しつつ、社会貢献にもなり企業の認知度向上に繋がります。また体験型授業の実施により、子どもたちは化学や実験の面白さを知ることができ、子どもから親に伝わることで、親世代も日東薬品の事業や製品に興味をもつと期待されます。
 着眼点が良く、利用者と提供者の双方に利益が得られる非常に良い企画であるとコメントをいただきました。

■4班(綾部市消防本部)
テーマ:地域防災の担い手である消防団の活動支援


 消防団員の増加のための取り組み、子どもが消防について学べるちびっ子防火教室の提案、これら2つのテーマをいただき、それぞれの課題に対して以下の提案をしました。 消防団員増加のための取り組みにおいては、事前アンケートにより課題を分析したうえで、活動内容の分業化、報酬の待遇改善、消防団活動の周知ポスターの作成を提案しました。ちびっ子防火教室においては、大人も巻き込んだ新しい防火教室をとして、ヒーローショーや模擬訓練のある親子防火教室を提案しました。普段は会社員、事件がおこると変身して颯爽と解決する消防のヒーロー「アヤレンジャー」をイラスト付きで紹介しました。
 普段は会社員のアヤレンジャーは、子どもにとっては自分の親もヒーローになる、なる可能性があると思えて良い、課題の分析も素晴らしいという意見をいただきました。

 学生たちの発表は、テーマ提供企業のご担当者様や本学教職員により、調査力、分析力、企画・提案力、表現力の4項目を5点満点、合計20点満点で評価が行われ、最終順位は以下のようになりました。

第1位 4班(綾部市消防本部) 17.3点 (中間報告会 14.5点)

第2位 2班(有限会社アリアソシエイツ) 16.7点 (中間報告会 15.8点)

第3位 1班(京都府織物・機械金属振興センター)15.7点 (中間報告会12.8点)

第4位 3班(日東薬品工業株式会社) 15.5点 (中間報告会13.6点)

 結果はこのようになりましたが、例年と比較してどの班も良い提案であったと評価されており、提案を今後に繋げたいという声がたくさんありました。
 学生たちは中間報告会を経て1ヶ月という短い期間に大きく成長し、よりブラッシュアップした提案をすることができました。


 今回の最終報告会をもって、今年度の地域創生課題セミナーⅠは終了しました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。