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NEWSニュース

2024.08.23

地域課題導入セミナーⅠを実施しました

 令和6821日(水)~23(金)、地域課題導入セミナーⅠのフィールドワーク合宿を本学京丹後キャンパスで実施しました。

地域課題導入セミナーⅠは、地域創生Tech Program一年次の必修科目であり、最初に取り組むフィールド型授業です。今年度は一般コースの学生1名を含む、29名の学生で、京都府北部の自治体が抱える地域課題に対し、グループごとに解決策の提案に取り組みました。

 23日(金)はテーマを提供いただいた自治体の方などに対し報告会を行いました。         ここからは、課題解決に取り組んだ学生たちの発表内容について、グループ毎に紹介します。

京丹後市

テーマ:ふるさと納税、寄付額向上に向けた方法を提案せよ!

 すでに魅力的な返礼品が多数あり寄付件数も多いという現状を踏まえ、京丹後市の認知をさらに広げることで寄付額を向上させることを目標とし、以下の3つを提案しました。
 1つ目は、京丹後市のゆるキャラとふるさと納税を組み合わせた4コマ漫画を、新聞やSNSに掲載することで知名度アップを狙う「4コマProject」です。
 2つ目は、夕日ヶ浦やフルーツトレイルといった京丹後市の魅力的な観光地をツアー化し、ふるさと納税の返礼品とする「ツアー of京丹後」です。
 3つ目は、近畿地方内のどこでもシェフ出張サービスの「 KYOTAN GO」です。
 担当者からは、4コマ漫画をぜひやってみたい、その他も検討したいというコメントをいただきました。

     

宮津市

テーマ:関係人口交流拠点(みやづ城東タウンC棟)の活用策、施設の魅力化及び同施設を利用した関係人口の拡大創出について提案せよ

 地域の人と持続的な関係を築ける場をつくり、関係人口の増加に繋げるために、地域交流をしたい子育て世帯を対象とした地域交流活動「わくワーク」を提案しました。
 わくワークでは、リモートワークができる働く場、地域留学という子供の学ぶ場、わくワーク家族向けの無料の短期滞在場(みやづ城東タウンC棟)を提供します。そして移住検討者に働きながら地域活動に参加してもらうことで、宮津市のリアルな生活を知り、宮津ファンになってもらい、関係人口・定住人口を増やすことを目標にします。またこれらに併せてわくワークの宣伝方法も提案しました。
 担当者からは、課題の把握、現状認識から具体の提案まで一貫してストーリー立ててあり良かったと評価されました。

     

与謝野町

テーマ:与謝野町公式LINEの友達を増やす方法の提案

 与謝野町公式LINEの存在が住民に知られておらず、友達追加もされていないという状況について、学生らは定時放送の有線受信機および緊急災害情報が普及しているためと考察しました。
 また、LINE独自の強みである即時性、双方向性、場所にとらわれずに情報を獲得できる利便性等を住民に知ってもらうことで、公式LINEの友達が増加するのではと考え、与謝野町公式LINEを普及するために、公式LINEを周知する広報ツールの多様化、オリジナルスタンプ作成等による話題性の付加を提案しました。それらに加え、メッセージの文字が多い等の不満の解消方法にも触れました。
 担当者からは友達を増やすだけでなく、その後のフォローも丁寧でよかったとコメントをいただきました。

     

伊根町

テーマ:行政情報配信システム「いねばん」に高齢者の方も利用しやすい追加機能の提案

 「伊根町において全世帯に配布されている、いねばんというタブレットへの追加機能として、以下の提案をしました。
 月に1度防災情報や地区ごとの避難先等を出題する「防災クイズ」、災害時の「安否確認ボタン」、近隣住民へ駆けつけ依頼が届く「緊急連絡ボタン」、ごみ捨て日程や診療所の受診予定日等を自動表示する「カレンダー機能」の3つです。
 担当者からは、当町の課題に真剣に向き合い、現実的かつ有用的なアイデアを提案いただいたと評価されました。

     

舞鶴市

テーマ:都市部の若者に効果的に地域の企業の魅力を伝えるための手法について考えよ

 企業の魅力を伝えるためには、「知ってもらう」という土台作りが必要と考え、知名度向上のために以下の2つを提案しました。
 1つ目は、大学1,2年生をターゲットにした企業祭です。大学と舞鶴市の複数企業が連携し、企業の技術の実演や、技術を活かした屋台を出店する企業祭を、都市部にある大学構内で実施することにより、気軽に企業に触れてもらうことができます。
 2つ目は、就活生をターゲットにした交流の場の創出です。若手社員を1週間ほど母校に派遣し、講義の受講など学生と大学生活を共にすることで、一企業の社員ではなく、身近な先輩として雑談を通して仲良くなり、自然と企業の印象を残すことができます。
 担当者からはフィールドワーク前の提案内容から大きく変わっており、フィールドワークで伝えたことに短時間でよく対応してくれた。具体的な提案までできていると評価いただきました。

     

福知山市

テーマ:廃校の活用方法検討しよう~公民連携によるwin-winのまちづくりを目指して~

 民間事業へのアプローチ・地域の意向の取り入れという条件を踏まえ、“傷む”廃校の管理費用問題の解決のために、廃校と大江町の鬼伝説を組み合わせた「鬼づくしツアー」を提案しました。
大江町の旧美鈴小学校を鬼モチーフの宿泊施設に改装し、併せて大江町の鬼に関係した名所を巡る「大江町鬼観光」のツアーを企画することで、地域の特色を生かした提案となりました。
 担当者からは、フィールドワークを踏まえた新しい提案であり、朝に鬼が起こしに来るのはどんな高級ホテルにもない新しい発想だったという声が聞かれました。

     

綾部市

テーマ:水源の里かんばらにおける竹林を活用した地域振興策について考察してください

 関係人口・定住人口の増加や放置竹林問題解決のために「かんばら冬の竹灯り祭り」を提案しました。
開催する期間が限られているため住民の負担が少なく、また地域一体型のイベントのため、観光客と地元住民の間に絆が生まれることが見込まれます。
 担当者からは、問題点をしっかりととらえて将来に向けた夢のある提案だったというお言葉をいただきました。またこの提案は次年度以降の地域課題導入セミナーⅡに繋げていく可能性もあります。

     

 これまで京都府北部について詳しく知る機会が少なかった学生にとって、とても貴重な経験となりました。

 自治体や協力機関の皆様のおかげで無事終えることができました。ご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。