“地域創生Tech Program”に
入学した理由は人それぞれ
桑原教授
まずは、地域創生Tech Programへの入学動機から教えてください。
奥野さん
私は、大学で地元・舞鶴に関わることができるというのが入学動機のひとつ。大学に進学したら、地元の舞鶴には関わることはないんだろうな…。そんな風に考えていましたから。
小畑さん
僕も、地元の綾部に関することができるということ、なによりインターンシップが必修になっていたということも入学動機です。
大江さん
私は奥野さん、小畑さんとは逆。地元は大阪なので、これまで北京都・福知山地域は全く縁もゆかりもなく、「そこはどこ?」という感覚だったので(笑)。でも、それがかえって挑戦心を刺激され、「今までの自分を変えたい!」と考えるように。理系学部のカリキュラムにはあまり見かけない、地域創生という内容にも大きな魅力を感じました。
桑原教授
なるほど。地元愛全開で選ぶ人もいれば、大江さんのように自分を変えたいから未知の世界に興味を持つ。地域創生Tech Programは両方の魅力があるわけですね。
中筋さん
私は、地域創生Tech ProgramにAO入試があるということを知り、当時は明確な進学先が固まっていなかったので、ひとつでもチャンスが増えるのならと考え受験しました。
今井さん
確かにAO入試が用意されていたのは大きかった。地元が京丹後なので、地元に関わることができるという思いもあったけど、最初はそこまで強くなかった(笑)。でも、実際にプログラムを通して地元を知り、地域創生への思いは強くなりましたね。
大谷准教授
いろいろな学生が学んでいるわけですね。そういった意味では、渡邊さんも入学の経緯がやや異色ですよね。
渡邊さん
そうなんです。実は、入学する直前までサラリーマンをしていて、3年次から編入しました。
一同
全く知らなかった…(笑)。
大谷准教授
本当? 地域創生Tech Programには、いろいろなバックグラウンドを持つ学生がいるんです。
渡邊さん
皆さん、知らなかった…そうなんですね(笑)。もともと東京で就職しましたが、何かデザインに関わる仕事がしたいと考え3年次から編入学しました。理系をベースに、地域創生について考えることに興味を持ったからです。対象の地域が、街の規模感や過疎化などの抱える問題が故郷である福岡県の久留米と似ていると感じたことも大きな理由です。
インターンシップなどを通じて、
多くの人と出会えた
桑原教授
地域創生Tech Programで取り組んだ内容で印象に残っていることを教えてください。
北浦さん
「多様な人との出会い」。それが一番心に残っています。私自身は滋賀県の出身。地域創生Tech Programに参加していなければ出会えない人たちと出会い、新しい出会いがある度に「一緒に何かやろう!」と声がけしていただいて。地域全体のデザインまでを考えられる建築士になる。そんな、私の夢を後押ししてくれる貴重な経験になりました。
三谷さん
私は伝統工芸、特に染め物関係の仕事に就きたいと考え入学しました。どうしても染色の現場を体験したくて先生方にお願いし、当初地域創生Tech Programのインターンシップにはなかった与謝野町染色センターを受け入れ先に選定してもらうことに。実際に経験してみると、本当に楽しくて(笑)。予定期間を延長して通わせていただいています。
奥野さん
私も、印象に残っているのはインターンシップです。将来の夢は研究職。インターンシップで実際の開発工程を経験させていただいたことで、開発者の具体的なイメージを持つことができ大変勉強になりました。
箕﨑さん
インターンシップと言えば、私が就職先として考えていた京都北部の企業が一般向けのインターンシップを実施していなかったんです。でも地域創生Tech Program経由であればインターンシップを受け入れてくれることを知って、改めて地域創生Tech Programに入っていて良かったなと(笑)。
将来に活かせる
貴重な経験を積むことができた
桑原教授
いろいろと印象に残っているエピソードが出ましたが、これらの経験を将来どう活かしていきたいか教えてください。
奥野さん
研究開発の流れを一通り学べたことは大きな自信になりましたね。これからは、より高度な課題に挑戦することになるとは思いますが、それに向けて自分なりにどう取り組むか。直近で言えば、大学院に進み研究室に入った際に活かせたらと思います。
三谷さん
さまざまなプログラムを通して、問題を解決する能力が少しでも備わったと感じています。将来は染色の仕事に就きたい。これは変わりません。その意志を強く持って、多少困難なことがあっても柔軟な発想で乗り越えたいですね。
片山さん
3年次の地域創生課題セミナーⅠ(以降「PBL」と略)では、ある企業のノベルティ用のキャラクターを提案するという、自らの専門である化学分野とは全然違うデザイン系の課題に取り組みました(笑)。でも、チームで意見を出し合い協力しあうことで、なんとか良い結果に結びついたあの経験は、あきらめずにチャレンジすれば、なんとかなることを学ばせてもらいましたね。
中島さん
僕の場合は、特にPBLでは自分の思うようにいかない時期があり苦しんだこともありました。でも、そのおかげで社会の多様性を受け入れることを学びました。いろいろな価値観を持つ人たちを大切にする。これからは、そんな風に生きていきたいです。
大江さん
私も、中島さんと同じです。他者の意見を受け入れるというのは、すごく大事なこと。社会に出れば、自分の希望通りの業界や職種に就けるわけではありません。いろいろな意見があるなかで、いつでも自分の主張を押し通すことはできないと実感しました。社会人になったときは、チームとしてのつながりを第一に考え行動したいと思いますね。
桑原教授
実社会を体感し、協働することの意味を理解したということですね。「All for One,One for All」。そういうことでしょうか。
魅力がたくさんある
“地域創生 Tech Program”
大谷准教授
語っていただいたように、皆さんは実にさまざまな経験をしてきた訳ですが、後輩の方々にオススメしたい地域創生Tech Programの魅力、良さは何だと思いますか?
中筋さん
いっぱい、言いたいことがあるんですけど、いいですか(笑)? 地域創生Tech Programは新しいプログラムなので、先生方の手厚い支援があると感じました。それに、たくさん活躍の場をもらえました。インターンシップはもちろん、母校に行ったり、色々なところに行って、色々な経験ができたので、たくさんの知り合いや友人ができました。地域創生Tech Program生じゃないとこんなにたくさんの経験はできなかったんじゃないかと思います!
大江さん
先程の入学動機でも言いましたが、“理系プラスα”の学びを経験したい人に超オススメ。チャレンジ精神で頑張ってください!
木村さん
京都北部に地元愛がある人は来てください。
奥野さん
所属が異なる課程の学生とともに学びあえることではないでしょうか。私の場合も、他課程の学生のプレゼンテーションの方法など感心することがいっぱいでした。
小畑さん
一般の課程の学生とはまったく違う経験ができるので。それを期待して是非入ってきてほしいと思います。
中島さん
長期間にわたって、課程が違う学生と一緒にインターンシップやPBLを経験できるのは地域創生Tech Programならでは。他にはない、大きな魅力だと思いますね。
足立さん
それに加えて、プログラムは少人数制のため、皆親しくなれるというのも大きなポイント。先生方とも、密な交流ができるので楽しいです。
三谷さん
先生方は本当に優しい方ばかり。すごく親身になって相談に乗ってくれますし。先程も言いましたが、インターンシップ先に希望する受け入れ先を加えていただいて、本当に感謝の言葉しかないですね。
北浦さん
学生の意見が受け入れてもらえる雰囲気がある。それは、本当に実感します。学生から、ああしたい、こうしたいと要望すると、きちんと取り入れてもらえます。その意味では、チャレンジャー精神あふれる人にはおすすめです。
桑原教授
感動のあまり、涙が出そうになる…(笑)。そこは、一番アピールすべきことかもしれませんね。
渡邊さん
インターンシップやPBLなどで、実際の仕事を経験しながら単位が取れる。“ものづくり”が体験できる。身につけたい専門分野がある。地域創生に興味がある…etc.そんな方は、ぜひ地域創生Tech Programへ!
桑原教授・大谷准教授
皆さん、素直なご意見ありがとうございます。お疲れ様でした!
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三谷 紀乃さん(応用生物学課程)
東京大学教育学部附属中等教育学校 出身 -
片山 千聖さん(生体分子応用化学課程)
京都府立福知山高等学校 出身 -
小畑 健太郎さん(生体分子応用化学課程)
京都府立福知山高等学校 出身 -
箕﨑 知里さん(生体分子応用化学課程)
京都府立西舞鶴高等学校 出身 -
足立 晴哉さん(高分子機能工学課程)
京都府立福知山高等学校 出身 -
木村 捷人さん(高分子機能工学課程)
京都府立福知山高等学校 出身 -
奥野 祐奈さん(物質工学課程)
京都府立西舞鶴高等学校 出身 -
中島 広貴さん(物質工学課程)
桐蔭学園高等学校(神奈川県) 出身
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中筋 沙恵さん(物質工学課程)
京都府立西舞鶴高等学校 出身 -
大江 祐里佳さん(情報工学課程)
帝塚山高等学校(奈良県) 出身 -
今井 宏哉さん(デザイン経営工学課程)
京都府立峰山高等学校 出身 -
渡邊 一正さん(デザイン経営工学課程)
久留米工業高等専門学校(福岡県) 出身 -
北浦 綾乃さん(デザイン・建築学課程)
滋賀県立河瀬高等学校 出身 -
桑原 教彰 教授
地域創生Tech Program長 -
大谷 章夫 准教授
地域創生Tech Program担当教員